旗の思い出

私は運動が苦手でした。
小柄で不器用で、
いつも怒られていました。
特に足が遅く、徒競走など、
散々な成績でした。
走り終わった後は、
それぞれの順位が書かれた旗の後ろに並ぶのですが、
1と書かれた旗の後ろに並びたいと、
いつもうらやましく思っていたものです。
でも、6年生になったころ、
身長ものび、
ちょっと徒競争の記録がのびたんです。
もしかしてって思って、
一生懸命に練習しました。
そして、最後の運動会の日、
私は徒競走に出場し、
今までで最高の気分で
運動場をかけました。
無我夢中で走って、
ゴールで息を切らしていたところ、
先生が旗の後ろに並ぶよう促しました。
順位をはっきり見ていなくて、
とまどう私に、
先生は
「1の旗の後ろだよ、おめでとう」
って言ってくれたんです。
あのぱたぱたはためいている
白くて1と書かれた旗、
私は今でもはっきりと覚えています。
この先も絶対に忘れないと思います。