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旗についての思い出。

旗を見ていると思い出すんですが、
私が小学生の時ですよ、同じクラスに漁師の息子がいましてね。
その漁師の息子が喧嘩っぱやくてね、ガキ大将みたいな感じでして、
情けない話しですが、早い話が私目は子分みたいな感じだったのです。
子供の世界とはそういうものですから、けっこうね、私もそれで楽しかったんです。
で、ある時別の友達たちと港町まで自転車で遊びに行きまして、
漁船なかがギーギー揺れてて、友達を海に落とすマネなんかをして、おいおいやめろよ〜みたいに遊びながらぶらぶらしてたんです。
そしたらどこかから声が聞こえまして、その方を見ると、っている漁船の上にそのガキ大将の漁師の息子がいましてね。
あ!○○君だ!!って私達は彼を見てたんです。そしたら彼は子供ながらに大きな旗を振りましてね、
大漁旗ってやつだと思います。それはまぁ見事な刺繍きらめく大漁旗ですよ。
旗を一生懸命振りながら、「おーいおーい」って言ってるわけです。
私たちもね、「おーいおーい」言いながら、追いかけました。
ポッポッポッポって漁船の音をならしながら船は出て行って、そのまま見えなくなったんですけどね。
しばらく私達はその場でポカーンとしていました。子供ながらにちょっとした感動を覚えたのでしょう。
友人が船に乗って旗を振りながら、海に出て行くなんて、なかなか良いシチュエーションですよ。
かっこいいなぁって思わずみんなつぶやいてました。
旗は良いですよね。風になびく旗。
勇ましくもどこか切ない。そんなノスタルジックにも似た魅力があります。
私もね、人生のうちでいつかね、これが自分の旗だぞって、そう言えるような旗を手にしていなって、そう思います。