佐渡に行った時の話。

割と地味なコース(親には60歳コースって言われた)を旅したことがある。
親不知の岸壁や雪の切り立つ白馬、ラーメンが美味しかった喜多方も良かった。
しかし今も印象に残るのは佐渡の大漁旗の乱舞だ。
日本海の潮風を思い切り受け止め、はためく大漁旗は各々の家の
大黒柱たる漁師達の無事と漁の成功を祈って折られたもの。
都会で漠然と学生をしていた僕は「生か死かの狭間で稼ぐ男」と
彼らに賭ける想いの一端をその旗から感じて、大変にショックだった。
感銘を受けたと言うレベルではない。これから自分も彼らと同じように
社会にでて、大黒柱としての決心を持って働かなくてはならない。
誰に言われた訳でもなく、そんな思いが去来した。
今でもあの大漁旗を思い出すことがある。そしてその度に頑張ろうと思い直すのだ。